こんにちは、こんやです。
身体障害者が働くことについて、自分の体験をもとに述べていきたいと思います。
障害者の労働
人が生きる上でお金が必要です。
お金を得るには、働いてお金を稼ぐ必要があります。
働く手段として一般的な方法は、「就職する」か「起業・自営業」のどちらかがありますね。
大半の方は就職して会社勤めをしている方が多いと思います。
そこで今回は、障害者の労働についての持論を自身の体験を交えて述べていきたいと思います。。
健常者と障害者は平等ではない
まず一般的に、仕事というものは”健常者”を基本として考えられています。
ですので、同じ仕事を障害者が働くとなると、困難又だったり不可能な仕事も多くあります。
国としては、障害者も働けるよう法律を作って対策をしていますが、障害者が働く環境としては不十分だと感じています。
では、働くうえで健常者と障害者の違いを挙げていきたいと思います。
できること・できないこと
健常者であれば得手不得手はありますが、大概のことはできると思います。
ですが障害者の場合、例えば
移動が難しかったり(足が悪い)、
話せなかったり(耳が聞こえない・声が出せない)、
物が持てなかったり(手・足・指の欠損)、
等、その人の障害状況によってできることやできないことがあるので、仕事をするうえで制限があります。
体力
健常者に比べ、障害者は体力を多く使います。
僕の場合、足が悪いので移動に時間がかかり、その分体力も多く消費します。
また、健常者と同等又はそれ以上を目指して仕事をしようとすると、その分体への負荷も大きくなってしまいます。
時間
健常者が普通にできることも、障害者の場合には倍以上時間がかかることがあります。
移動・理解・情報共有、など様々なことに関わってきます。
「話の内容を理解する」ことを例にすると、健常者は聞いたり見たりすることで理解できますが、
障害者の場合、耳が悪かったり目が見えなかったりすると、手話が必要だったり、話の内容を覚えておくための手段が必要になり、理解するために時間を要してしまいます。
生きる時間は24時間みんな同じですが、平等かといえばそれは違うと思います。
実質的に動ける時間は、健常者に比べて障害者の方が少ないのではないでしょうか。
勤務体系
現在の日本では、勤務体系が週5勤又は週6勤の企業が多いです。
この体系についても、健常者を基本に考えられているので、障害者からみると負担が大きいと思います。
僕が会社で働いていた時に感じたことが、
「普通の人よりも多く時間も体力も消費しているのに、休みが週2日って少ない。」
「健常者よりも体力・時間を使っているのに、同じ休み期間で回復しろっていうのはおかしい。」
と口には出しませんが、よく思っていました。
日に日に疲れが溜まっていくので、もう少し休みを多くしてもよいのではないかと思っています。
無理はしないこと
障害者が働くうえでどうしても難しい面が出てきます。
それを無理に頑張ってしまうと、後々体を壊してしまうことがあるので注意しましょう。
大切なのは無理をしないこと。
社内での評価や成果のために頑張ることは良いかもしれませんが、自分が苦痛に感じるほどまで頑張る必要はないと思います。
また、苦手なことは正直に伝えた方が自分自身のために良いです。
そのまま苦手なことを続けていると、体力だけでなく、精神的にも辛くなってしまい働けなくなってしまうことも考えられます。
働くうえでは、無理なく、自分のできる範囲で行えることが良いと思います。
あるべき姿
日本では、「障害者雇用促進法」といった障害者が働きやすくするための法律があります。
少しずつではありますが、障害者も一般の企業で働くことができるようになってきています。
ですが、まだまだ環境は整えられていない企業が多いので、不十分だと感じています。
障害者に関わらず、もっと自由に働ける社会になれば良いと思います。
例えば、勤労時間を自由に決めたり、仕事を変えることができたり等。
様々な技術が発達・進歩することで、その分楽に生きれるようになるはず。
将来的には、もっと労働時間を減らしても社会が成り立つと思っているのですがそうはならないのでしょうか。
今後は新しい考え方で働くことが必要になってくると思うので、今後の社会に期待します。
最後に
障害者目線で働くことについて、述べてみました。
健常者が思っている以上に、障害者の労働は負担が大きいということを少しでも知ってもらえればと思います。
障害者が働くうえで、大切なことや覚えておいた方が良いことをこれからも記事にしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
こんやの一言
働く方法は、どこかの会社に勤める「就職」だけじゃなく、自分で事業を起こす「起業」という手段もあります。
車いす利用の障害者にとっては、就職口がかなり狭くなっています。
思い切って起業を考えるのも手かもしれませんね。