こんにちは、こんやです。
以前投稿した、車いすで一人旅シリーズ「金沢編」の続きを書いていきます。
僕は脳性麻痺の身体障害者であり、車いすを使って移動しています。
先月11月に一人で金沢へ観光に行ってきたので、その時の経験をもとに書きます。
実際に観光した時間は、2日間です。
全部書くと長くなってしまうので、数回に分けてお伝えします。
金沢市の観光場所
石川県にある金沢市は観光地として有名な場所です。
有名な観光地は
- 金沢駅
- 兼六園
- 金沢城公園
- ひがし茶屋街
- 近江町市場
- 長町武家屋敷跡通り
といった場所があります。
今回の金沢編②では、金沢城公園の観光について書いていきます。
金沢城公園

金沢城公園とは、江戸時代の重要な城のひとつであり、加賀百万石前田家の居城であった城を公園として整備した場所です。
石川県を代表する景観が広がる公園で、外観の美しさや城の文化を知ることができる観光するのにおすめな場所です。
金沢城公園の公式ホームページはこちらです。
公園への入場は無料となっていて、多くの観光客が訪れています。
時期によっては夜にライトアップされ、きれいな景観を見ることもできます。
城の美しさはもちろん、公園内でのんびり過ごしたい時にもおすすめです。
兼六園の観光とともに、観光に来て損は無い場所だと思います。
金沢城公園は、金沢駅から2㎞ほどの距離にあります。

金沢城公園の隣には、先日紹介した観光地「兼六園」もありますので、この2か所だけでも十分楽しめるのではないでしょうか。
金沢城公園行のバスも多くあるので、バスに乗って行くことをおすすめします。
特に観光地付近を周る「周遊バス」がありますので、どんな場所を通るのか調べておくと良いと思います。
観光に行く前に知っておくべき情報
金沢城公園は、高い丘の上にあります。
入口は数か所ありますが、入口に行くまで上り坂になっているところがほとんどです。
金沢城の建物内(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門)に入るには、入館料が必要です。
大人一人320円の入館料が必要ですが、身体障害者手帳をお持ちの方は手帳提示により”無料”で入場できます。(同伴の方も1名まで無料)
車いす利用者でも観光できるのか
先ほど、金沢城公園は高い丘の上にあると説明しました。
車いすにとって、高い丘や坂道というのは移動する面において苦手な場所ですよね。
「車いす利用者でも金沢城公園は観光できるのか?」と不安になると思いますが、手順を間違わなければ観光できるので安心してください。
一人で観光することも可能ですが、ある程度体幹が強かったり、車いすをこぐ力が必要になってきます。
ですので、不安な方は付き添いの方と一緒に観光することをおすすめします。
それでは、車いすで金沢城公園を観光する方法を紹介します。
車いす利用者が金沢城公園を観光する方法
①「兼六園」を観光後に「金沢城公園」に行く

金沢城公園に行く方法でいきなり「兼六園」が出てきますが、それには理由があります。
金沢城公園は高い丘の上にあるため、車いすで行くには坂道がきつすぎます。
また、タクシー等で金沢城公園に行くこともできますが、次に兼六園に観光に行こうとすると兼六園の方が土地が高いので再度交通機関を利用する必要が出てくるためです。
利便性・効率性を考えると、この方法が一番かなと僕自身は感じました。
この辺りを知っていないと、車いすで行くにはかなり苦しい思いをすると思います。
兼六園への車いすでの行き方については、下の関連記事でご確認ください。
兼六園側から金沢城公園に行く際にある橋から撮った石川門です。

直接金沢城公園に向かいたい場合は、タクシーの利用をおすすめします。
金沢城の北側にある「黒門」口の辺りに駐車場があるので、そこで降りて公園内に入れます。
段差が無い道なので車いすを押して入れるのですが、きつめの坂道になっているので一人の場合は誰かに手伝ってもらった方が良いかもしれません。
②金沢城公園内を観光する
金沢城公園内は整備されており、平らなアスファルト路面となっています。
ですので、歩道や道路を車いすで移動する際と同様の感覚で進むことができます。
ただし金沢城の周りのエリアは段差があったり自然の多い場所があるので、そういった場所へは車いすで行くことはできません。
すべての場所を見て回れるわけではないので、車いすで回るのにおすすめのルートがあります。

紫色の線は、兼六園側から入るルートです。
茶色は先ほど紹介したタクシーで近くまで来て、黒門から入るルート。
そして、青線が車いすおすすめルートになっています。
進む方向は基本的に自由ですが、橋爪門のところにきつめの坂があるため、↑のマップで示した矢印通りに進まないと苦労すると思います。

二の丸広場のところに場内に入館するための受付がありますので、是非中に入って観光してみましょう。
僕は中に入りたかったのですが、当時は工事中だったため中には入れず、周りを見るだけの観光になりました。
それでも、城の造りや堀、石垣など、たくさん見て楽しめるものがあるので満足しています。
③金沢城公園を楽しむ
金沢城公園では景色を見て楽しんだり、のんびりと静かな時間を過ごす、歴史の文化に触れて味わう等、楽しみ方は様々あります。
僕は景色を見て楽しんでいました。
男の人は城が好きな人が多いと思います。
各地の城巡りをして楽しんでいる方も結構いるでしょう。
城の他にも、季節ごとに公園内の景色が変わるのでその変化を楽しむのもおもしろいと思います。
特に紅葉時期は、赤く染まった葉と城郭の組み合わせがとてもきれいで風情があるのでおすすめです。
④観光を終える
帰る際は石川門から出ることができます。
※車やタクシーに乗って帰る場合は入った時と同様に黒門から出ることができます。
近くのバス乗り場へは、坂道を下っていけば行けます。
石川門を出て進み、右側にはなだらかな下り坂がありますのでそちらから向かうと良いでしょう。
左側にも下り坂がありますが、こちらは結構急な下り坂で、見た感じ徒歩でも大変そうなイメージがあります。
それが↓の坂道。

写真では伝わりづらいかもしれませんが、結構急な坂道になっています。
この坂は「紺屋坂」という名前が付いています。
こちらの坂道にも様々なお店があるのですが、車いすだと行くのが難しいと思います。
横断歩道を渡った所(兼六園の桂坂口付近)にはお店がいろいろあるので、そちらに行けば買い物ができるでしょう。
最後に
金沢編②金沢城公園の内容は以上となります。
「車いすで金沢を楽しめるのか、自分の目や体で体験して知りたい!」
そんな思いで車いす一人旅をしてきました。
金沢城公園を観光する際の参考にしてもらえればと思ってこの記事を書きました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
こんやの一言
金沢城公園は楽に行ける場所だと思っていましたが、調べてみると車いすの人にとって入ることすら難しい場所だということがわかりました。
事前調査の大切さを実感しました。
それでも行く方法を予め調べておけばスムーズにいけるので、次に行く機会がある際は、城の内部も見に行きたいと思っています。