こんにちは、こんやです。
今回は、以前投稿した車いす一人旅シリーズ「金沢編」の第3弾になります。
僕は脳性麻痺の身体障害者であり、車いすを使って移動しています。
先月11月に一人で金沢へ観光に行ってきたので、その時の経験をもとに書きます。
実際に観光した時間は、2日間です。
全部書くと長くなってしまうので、数回に分けてお伝えします。
金沢市の観光場所
石川県にある金沢市は観光地として有名な場所です。
有名な観光地は
- 金沢駅
- 兼六園
- 金沢城公園
- ひがし茶屋街
- 近江町市場
- 長町武家屋敷跡通り
といった場所があります。
今回の金沢編③では、ひがし茶屋街の観光について書いていきます。
金沢市の茶屋街
金沢には、「ひがし茶屋街」・「主計町(かずえまち)茶屋街」・「にし茶屋街」という3つの茶屋街があります。
茶屋とは、お茶を飲む場所ではなく、芸妓が歌や踊りで客をもてなすお店のことを言います。
金沢の茶屋街は、江戸時代からの歴史が色濃く残った街並みを見て回れる観光地のひとつです。
古き良き街並みの風情を感じられる場所なので、着物をレンタルして写真を撮ったりするのも大人気になっています。
茶屋街の中には飲食店やお土産屋さんもあります。
特に金沢市名物の”金箔ソフトクリーム”も販売されているので食べてみてはいかがでしょうか。
多くの観光客が訪れる場所なので、見つけやすいと思います。
夜になるとライトアップされ、日中とはまた違った美しい景色を見ることもできます。
3つの茶屋街のうち、ひがし茶屋街と主計町茶屋街は近場にあるのですが、にし茶屋街は離れた場所にあります。
そのため本記事では、ひがし茶屋街をメインに記事を書いていこうと思います。
(主計町茶屋街とにし茶屋街は省略させてもらいます。)
ひがし茶屋街と主計町茶屋街は、金沢駅から2㎞ほどの距離にあります。
ひがし茶屋街から川を挟んで西側には主計町(かずえまち)茶屋街もありますので、お時間のある際は回られると良いでしょう。

ひがし茶屋街は、先日紹介した観光地「金沢城公園」からみて北東の方向にあります。
金沢駅から徒歩でも行けますが、ひがし茶屋街行きのバスも多くあるので、バスに乗って行くことをおすすめします。
特に観光地付近を周る「周遊バス」がありますので、どんな場所を通るのか調べておくと良いと思います。
観光に行く前に知っておくべき情報
ひがし茶屋街は、金沢駅から見て低い位置にあります。
きつめの坂になっている場所も少なからずあるので、行き来する際は気を付けましょう。
各茶屋街は、テーマパークではないので開園時間・入場料といったものはありません。
ほとんどのお店は10:00~17:00の営業となっていますので、行きたいお店には明るいうちに行っておきましょう。
また、茶屋街周辺は食べ歩き厳禁となっているため、お店のそばで食べ終わってから歩きましょう。
車いす利用者でも観光できるのか
まず前提として、各茶屋街はどういったものかといいますと、
「当初の古き良き建築物が保存されており、茶屋の雰囲気を残しながらお土産屋さんや飲食店を開いている」
という場所です。
そのため、現代の近代化した設備はありません。
例えば、自動ドアやスロープ状になった入口、手すり等。
こういったものはありません。
昔ながらの様式をとったお店になっているのです。
ですので、車いすの場合だと、”お店の中に入る”ことや”食べ物を買って食べる”ことはほとんどできないと思っていた方がいいでしょう。
それでも、景色を見たり、場の雰囲気を味わって楽しむ分には問題ないと思います。
できることと難しいことを挙げましたので、この点を理解したうえで観光してください。
また、ひがし茶屋街と主計町茶屋街は金沢駅から見て低い位置にあると説明しました。
ところどころ車いすでは移動しずらい急な坂があります。
また、道幅が狭く段差も少なからずあるので、付き添いの方と一緒に観光されると良いと思います。
ひとりの場合は安全面を考えて無理のない範囲で進みましょう。
それでは、車いすでひがし茶屋街を観光する方法を紹介します。
車いす利用者がひがし茶屋街を観光する方法
①バスで茶屋街まで行く
車いす利用者がひがし茶屋街まで行くには、バスを利用すると良いでしょう。
バスでひがし茶屋街に行くには、周遊バスに乗って「橋場町(ひがし茶屋街・主計町茶屋街))」の停留所で降りると一番近いです。

駅から徒歩(車いす移動)でも行けますが、道幅が狭い場所があることと、急な下り坂になっている場所があるので注意しましょう。
②ひがし茶屋街を観光する
ひがし茶屋街は平らな石が敷かれた路面になっています。

車いすでスムーズに進めるので、景色や雰囲気を感じて楽しむことに集中できると思います。
ひがし茶屋街のお店の中に、”金箔ソフトクリーム”を販売しているお店もあります。

金沢の特産品のひとつなので、是非味わってみてはいかがでしょうか。
上の写真を見てわかるとおり、お店の入口が坂道になっているところが多くあります。
自分の力で車いすでお店の中に行くには厳しい場所ですので、どうしても食べたい場合は近くにいる方に手伝いをお願いするのも一つの手です。
こういった場所が多くあるので、車いす利用者の方は付き添いの方と一緒に回られることをおすすめします。
軽食やお土産など、付き添いの方に買ってきてもらうスタイルが主となる場所でしょう。
他のお店も下の写真のような形になっています。

入口に段差があったり、扉が狭くなっている、また入口に入った先が階段になっている等。
一般的なお店に比べて中がこじんまりとしているお店が多いのがひがし茶屋街の特徴になっています。
③茶屋街を楽しむ

ひがし茶屋街では景色を見て楽しんだり、当時の雰囲気に触れて味わう、デザートや和菓子を食べて楽しむ等、楽しみ方は様々あります。
あと、着物をレンタルして歩いている女性(観光客)も多くいるので、それを見て楽しむのもアリだと思います。
ひがし茶屋街周辺では、自然の美しい公園もありました。

秋頃に行ったので、紅葉もきれいでした。
心が落ち着くので、ほっと一息つきたいときにおすすめの場所です。
川沿いにあるので見つけやすいと思います。
また、この公園には、車いす利用者にとって重要な優先トイレもありますので、事前に調べて位置を確かめておくと良いでしょう。
最後に、ひがし茶屋街かた川を挟んだ向かい側には、主計町茶屋街があります。

こちらは、ひがし茶屋街ほど大きくなく、お店の数も少ないです。
それでも、一歩入れば当時の茶屋街の雰囲気が味わえるので行って損はしない場所だと思います。
金沢の茶屋街観光は昔にタイムスリップした感覚になるので、そういうのがお好きな人には特におすすめの観光地です。
④観光を終える
帰る際は①で紹介したバス停から移動すると良いでしょう。
バスに乗らずに金沢駅の方を目指して進むと、急な上り坂になっているのでバスやタクシー等の交通機関の利用をおすすめします。
最後に
金沢編③ひがし茶屋街の内容は以上となります。
「車いすで金沢を楽しめるのか、自分の目や体で体験して知りたい!」
そんな思いで車いす一人旅をしてきました。
ひがし茶屋街を観光する際の参考にしてもらえればと思ってこの記事を書きました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
こんやの一言
ひがし茶屋街に車いすで行く際、予めわかってはいましたが物理的にお店に入ることが難しいことが残念でした。
それでも、茶屋街の雰囲気や景色を見て楽しめたので満足しています。